快調キングス6連勝 bjリーグ第25戦


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キングス―横浜 第1クオーター、ジャンプシュートを放つ岸本隆一=18日、宜野湾市立体育館(桑原晶子撮影)

 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=21勝3敗)は18日、宜野湾市立体育館で横浜ビー・コルセアーズ(東地区6位=13勝11敗)と今季第25戦を行い、77―67で勝利、6連勝を飾った。

第1クオーター(Q)の開始直後は両チームが好機を確実に得点につなげる接戦になった。キングスが41―30とリードして迎えた後半は、横浜のペースで試合が進んだ。キングスのシュートがリングに嫌われ、一時は3点差まで詰め寄られた。それでもキングスは岸本隆一らが外角からシュートを決めて逆転を許さなかった。横浜との第2戦は19日午後2時から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(22勝3敗)
 77―67(19―19,22―11,14―18,22―19)
横浜ビー・コルセアーズ(13勝12敗)
 【評】激しく流れが入れ替わる混戦でキングスが辛くも勝利した。第1Qは互いに一歩も譲らない五分五分の展開。第2Qでターンオーバーが増えた横浜がペースを乱し、アウトサイド攻撃が好調なキングスがリードを広げた。第3Qはリバウンド争いで優位に立つ横浜が追い上げた。第4Qも横浜の勢いは衰えなかったが、キングスは山内や岸本が要所で3点弾を沈めて逃げ切った。横浜は獲得リバウンド数でキングスを圧倒しながら、得点に結び付かなかった。(平安太一)

◆リバウンド取られた
 伊佐勉HC(キングス)の話 去年優勝した横浜はチームがまとまっていて強かった。リバウンドは特に警戒していたが、多く取られた。明日は取られるリバウンドの数を減らさなければいけない。試合では準備していることが出ていて、選手の頑張りが勝利につながった。

◆DF素晴らしかった
 勝久マイケルHC(横浜)の話 キングスのディフェンスが素晴らしかった。備えて練習してきたが、実際のプレッシャーは違っていた。選手には、チームとしてやろうとしていることに自信を持って、明日は切り替えようと話した。

◆岸本、山内 攻守で要
 岸本隆一と山内盛久が攻守でチームを引っ張った。5本の3点弾を沈めた岸本がチーム最多の19点を奪えば、山内は6スチールを決めて横浜の攻撃を止めた。第4クオーター(Q)の終盤には、岸本からアシストを受けた山内が3点弾をリングに突き刺して勝利を確実にした。
 昨シーズンの王者・横浜との第1戦は激戦となった。第1Qは互いに譲らず、19―19の同点で迎えた第2Qに試合が動いた。激しく守備を仕掛けるキングスの前に横浜の攻撃がほころび始め、簡単なパスミスから好機を失った。キングスは外角シュートが好調で、リング下を固める横浜守備陣の頭上を越えるシュートでリングを射抜いた。
 しかし第3Qに入ると空気が一変した。キングスのシュートはリングを捉えられず、リバウンド争いでも競り負けて横浜の勢いにのみ込まれた。岸本は「前半は良かったが、後半はもう少しスマートにできたはずだ」と振り返る。それでも岸本が要所で得点し、「誰が相手でも自分の長所を出すだけだった」という山内が、足を使った守備で横浜の勢いを消し去った。
 リバウンド獲得数が横浜を大きく下回るなど課題もあった試合で、岸本は「まだまだ満足していない」と渋い顔を見せた。山内は「勝利に満足せず自分たちのバスケをやらなければいけない」と気持ちを引き締めた。(平安太一)