県中学新人ソフトテニス 男子・小禄、女子・西原頂点


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 ソフトテニスの第58回県中学新人大会(主催・県ソフトテニス連盟、共催・県中学校体育連盟、琉球新報社)第1日は18日、県総合運動公園レクドームで団体戦を行い、男子は小禄、女子は西原がそれぞれ頂点に立った。

◆男子・小禄「チーム力出せた」 死闘の末に勝利もぎ取る
 昨年11月の当山杯で優勝し第1シードとなった男子小禄だったが、決勝リーグの頂上決勝は西原東を相手に最後まで苦しめられた。
 エース同士の対決となった1番手は、安谷陸・橋本龍太朗組が2―4で黒星発進を喫し、1試合も落とせない状況に陥った。
 2番手は、山本凛太郎・島袋財組が取って取られてのシーソーゲームを展開した。ジュースに持ち込まれ、接戦の末に11―9で何とか同点に追い付いた。
 勝負は3番手の坂田陸・島袋貴秀組に委ねられたが、再びジュースの展開に。何度もリードするものの、相手も食らいついて離さない。それでも最後は強烈なサーブから相手のミスを誘うと、11―9で競り勝ちチームを頂点へ導いた。
 死闘の末にもぎ取った勝利に、浅沼慎吾監督も「最後まで諦めずに力を出してくれた」と、目を細める。1年の頃から指導する安谷健コーチも「底力が出せた」と手放しで褒めた。
 坂田は「ミスしてもみんなが励ましてくれて力になった」と感謝を述べた。島袋貴秀は「チーム力の高さを出せた」と笑顔で振り返った。(仲本文子)

◆圧倒的強さ 連覇果たす 女子・西原、九州見据える
 昨年覇者の女子西原が、決勝リーグを1試合も落とさない実力の高さで2連覇を果たした。
 昨年の優勝メンバーが8人中6人。昨年12月の九州大会でも3位入賞を果たしているだけに「ミスがなければ勝てる自信はあった」(横山拓哉監督)。その言葉通り、2勝で迎えた国頭戦でも圧倒的な強さで連覇をつかんだ。
 それでも「全国に行くためには課題も多い」と横山監督。「ミスも出たし、バックハンドを攻められた」と厳しく注文を付けた。
 狩俣優里主将は「前衛はポジションの積極性、後衛は打ち分けを練習してきた」と胸を張る。「中体連も連覇して、九州で優勝したい」と、次のステージを見据える。

男子決勝リーグ 小禄―西原東 優勝を決めハイタッチで喜び合う小禄の坂田陸(左)と島袋貴秀=18日、県総合運動公園レクドーム(仲本文子撮影)
女子決勝リーグ 西原―国頭 勝利を決定付けて笑顔を浮かべる西原の2番手・比嘉理美(左)と平良咲奈