橋本・安谷組(男子)V 県中学新人ソフトテニス


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 ソフトテニスの第58回県中学新人大会(主催・県ソフトテニス連盟、共催・県中学校体育連盟、琉球新報社)最終日は19日、県総合運動公園レクドームで男女の個人戦を行い、男子は橋本龍太朗・安谷陸組(小禄)、女子は比嘉理美・平良咲奈組(西原)が、それぞれ団体と合わせて2冠を果たした。

◆比嘉・平良組/出だしから主導権
 女子個人戦決勝、比嘉理美・平良咲奈組(西原)が、4―2で快勝し、団体戦と合わせて2冠を達成した。
 決勝の対戦相手だった西原東のペアは、2人が小学校のころに同じクラブチームで切磋琢磨(せっさたくま)してきたライバル同士。お互い手の内が知れているだけに「後衛がつないで前衛も果敢に打ってくる」(平良)と警戒した。
 それでも、出だしから主導権を握った。比嘉がストロークで粘り平良がチャンス球を決める、セオリー通りのプレーで3ゲームを連取。比嘉の弱点のバックハンドを攻められ、連続で2ゲームを落としてしまうが、最後は相手のミスを誘ってきっちり締めた。
 昨年は別のペアと組んで出場していた比嘉は、惜しくも準優勝だっただけに「絶対に勝ちたいと思っていた」と、振り返る。平良は「前日の団体戦が不調だったから不安だったけど、ボレーがうまくいった」と胸を張った。
 団体戦で九州3位の実力を持つ西原。エースペアの2人が見据える舞台も県内だけにはとどまらない。比嘉は「弱点を克服して九州でも通用するようになりたい」と、高みを見据え気持ちを引き締めた。(仲本文子)

◆団体戦雪辱 堂々の2冠/橋本・安谷組
 前日の男子団体戦頂上決勝で、ライバルの西原東のペアに黒星を喫した橋本龍太朗・安谷陸組(小禄)。個人戦決勝は石田のペアを相手に4―1と圧倒し、堂々の2冠を果たした。
 立ち上がりは「焦ってしまって」と1ゲームを落としてしまうが、その後は息ぴったりのプレーを見せた。橋本の丁寧なストロークや安谷の強気なボレーで得点を量産し、圧倒的勝利につなげた。
 コーチを務める安谷の父・健さんは「よく頑張ったと思う」と、息子の活躍に笑顔を浮かべる。一方で安谷は「ライバルの西原東のペアにはまだ勝っていない。今回は決勝で戦えなかったけど、次の中体連で勝ちたい」と、闘志を燃やす。橋本も「次も優勝できるように練習したい」と意気込んだ。

女子個人戦決勝 バックハンドストロークを放ち、ボールの行方を見つめる比嘉理美(右)と平良咲奈=19日、県総合運動公園レクドーム(仲本文子撮影)
男子個人戦決勝 力強いショットを放つ橋本龍太朗と安谷陸(手前)