辺野古移設「淡々と進める」 菅官房長官


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 【東京】菅義偉官房長官は20日午前の記者会見で、名護市長選で辺野古への移設阻止を掲げた稲嶺進氏が再選したことに「選挙結果は残念だ。普天間の固定化は避けなければならないことは政府と沖縄県の共通認識だ」と述べ、辺野古移設に理解を求めていくとした。

 辺野古移設を推進する政府方針については「淡々と進めていきたい」とし、選挙結果に左右されず、移設作業を進めていく考えをあらためて強調した。
 自民党の石破茂幹事長は稲嶺氏再選に「民意が示されたことを厳粛に受け止める姿勢を持たねばならない」と述べた。その上で今後の移設作業については「支障が出ることは懸念されるが、そこは丁寧に説明しながら着実に進める」と、政府与党の方針を変えない姿勢を示した。党本部で記者団に答えた。
 敗因については「末松氏の実質的な運動期間が極めて短かった。そしてなぜ(移設先が)名護、辺野古なのかについて理解を得られなかった」と述べた。
 また、小野寺五典防衛相は移設作業への影響について「地方の選挙だ。速やかに辺野古の問題に直結すると考えていない」と述べ、影響はないとの見方を示した。防衛省内で記者団に答えた。
 同時に「沖縄県の方で埋め立て申請の許可をいただいたので、そのことを重く受け止め、今後とも着実に進めていきたい」とし、市長選結果に左右されず、移設作業を進めていく考えをあたためて強調した。
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