HH60は操作ミス 後続機が接近と勘違い


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HH60ヘリ墜落までの動き

 【嘉手納】嘉手納基地は昨年8月のHH60ヘリ墜落は8の字を描いて飛ぶ「戦術的操縦」の訓練中に、操縦士が操作を誤ったことが原因だと報告した。同基地は事故後に再発防止策を講じており、今後もキャンプ・ハンセンなどの基地内で訓練を継続するとした。

 事故時はHH60ヘリ2機が事故機を先頭にハンセン内の着陸帯上空で8の字を描いて飛んでいたが、2機は徐々に着陸帯上空から外れ、事故機は軌道を戻そうと高度約54メートル上空で8の字方向と逆にかじを切った。
 だが同乗していた別の操縦士は後続機が接近していると勘違いし、衝突を回避しようと機体を大きく傾けたため急降下し墜落した。急降下から墜落まで1・5~1・6秒だった。
 事故機の操縦士2人は事故後、数カ月間飛行せずに専門指導を受け、HH60が所属する第33救難中隊の隊員全員も機体の位置関係や乗員間の連絡を密にするなどの指導を受けたという。