「名護映画」沖縄銀行が支援 事業組合と特産品開発


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連携の覚書を交わす沖銀の玉城義昭頭取(右)と名護まち活性計画有限責任事業組合の末吉司代表組合員=22日、沖縄銀行本店

 沖縄銀行(玉城義昭頭取)は、名護市を舞台に映画製作で地域活性化に取り組む有限責任事業組合(LLP)名護まち活性計画(代表・末吉司名護大通り会副会長)と連携し、映画から生まれる地域特産品(土産品)の開発支援などに取り組む。22日、玉城頭取と末吉代表が覚書を交わした。

末吉代表は「新しい商業再生目指していいモデルをつくりたい」と意欲を示した。
 地銀が地域活性化支援で民間団体と連携覚書を結ぶのは全国でも珍しいという。沖銀は今後、国内最大級の商談会の沖縄大交易会も活用した販売強化、6次産業化などの支援、補助金のつなぎ融資などで支援していく。
 地域特産品は、伝統的島野菜のアキノワスレグサ(沖縄名クワンソウ)を活用したスイーツ(甘味)を開発中で、映画にも登場する。末吉代表は「新たな土産として、観光客に喜ばれるここでしか食べられないものにしたい」と意気込みを見せる。沖銀は蓄積するノウハウを生かし新商品の開発について助言する。
 玉城頭取は「銀行が持つコンサルティング機能をしっかり発揮して地域貢献するという理念を具体的に進めるのが地域銀行の役割。その観点でも今計画は全面的にやっていきたい」と支援に懸ける思いを話した。
 末吉代表は「全国に胸を張れる事業にしたい。沖銀の知見や知識も借りてこのプロジェクトを広げていきたい。やんばるは農作物もいっぱいある。どうやって市場を意識して展開できるか一緒に取り組みたい」と抱負を語った。
 映画は24日から名護で撮影開始。2月11日まで撮影し年度内に完成させる。今秋公開予定。