操業ルール譲らず 日台漁業者、委員会に持ち越し


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台湾の伝統的漁場水域

 日台漁業取り決め(協定)の合意水域内における操業ルール策定に向けた日台漁業者会合の2日目が22日、台湾・台北市内であった。八重山諸島北側の三角水域を中心に議論したが、漁船間隔などで双方譲らず、具体的な合意には至らなかった。

23、24の両日に開く両政府同士の第3回日台漁業委員会で妥協点を探る。
 両者は、初日に漁船同士の距離や水域を分割する台湾案などで物別れに終わったが、2日目も議論は平行線をたどった。漁船間隔は日本側の4カイリに対し、台湾側は1カイリ間隔を主張。八重山諸島北側の水域について台湾側は台湾9、日本1の割合で水域を分割する案を提示していた。
 参加者によると、台湾は東経122度30分~124度30分と北緯25度30分で囲まれた、尖閣諸島と八重山諸島の間の合意水域内を伝統的漁場としている。台湾は同水域で120隻を操業しているが、日本が主張する4カイリ間隔では、80隻ほどしか操業できないと主張したという。県日台・日中漁業問題対策等漁業者協議会の国吉真孝会長は「漁業者同士で譲ることは難しい。互いの考えは出し合ったので、あとは漁業委員会に任せるしかない」と述べた。