投信説明iPadで 海銀、図解多用し分かりやすく


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
iPadを使った投信説明ツールで説明する沖縄海邦銀行の行員=22日、那覇市の海銀本店

 沖縄海邦銀行(上地英由頭取)は2月から、米アップルのタブレット端末iPad(アイパッド)を使った投資信託の販売提案を始める。1月から始まった少額投資非課税制度(NISA)の活用も念頭に、投信販売の拡大を狙う。

 野村総合研究所が開発したシステム「ベストウェイ・フォーカス」を活用する。顧客説明用にグラフも多用し視覚的にも分かりやすくし、外出先でも閲覧できるようにした。端末にはデータが残らない仕組み。新システム導入は県内初。
 従来の出先での商品説明は、数カ月前のデータが載ったパンフレットを使うか、本店に電話で問い合わせ、ファクシミリで新しい資料を取り寄せるかしていた。
 新システムは、投信を組み合わせた新規シミュレーション(模擬運用)を示したり、顧客の商品リストも面前で即座に検索したりできる。販売件数やリスク、基準価格の騰落率などの項目別に投信商品の順位付けもワンタッチで検索が可能。
 既に各支店で試行を始めており2月3日から正式運用する。48営業店に各店1~2台のiPadを設置する。活用状況を見て増設も検討する。
 垣花充位・執行役員証券国際部長は「NISAで新規に購入する人にも分かりやすくなっている。これを見ながらうまく投資が選択できる。分かりやすさと説明しやすさで導入効果が出て、購入実績も増えると期待している」と話した。