沖縄一周市郡対抗駅伝あす号砲 292.3キロの熱戦


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 県知事杯第37回沖縄一周市郡対抗駅伝競走大会(主催・沖縄陸上競技協会、共催・沖縄県、琉球新報社、ラジオ沖縄、沖縄テレビ放送、特別協賛・沖縄電力、協力・第一交通産業グループ、アイサム、沖縄県ランナーズクラブ連合会)が25、26の両日、那覇市の奥武山陸上競技場を発着点に県内をほぼ一周する30区間292.3キロのコースで行われる。

大会には14チームが出場し、頂点を目指してたすきをつなぐ。2連覇を狙う八重山郡、王座奪還を目指す一昨年の覇者・国頭郡などを中心に熱戦が期待できる。今大会の展望を探った。

<レース展望>八重山、国頭が軸か/鍵になる初日前半戦
 1日目は奥武山陸上競技場から国頭村役場までの16区間162・5キロ、2日目は同役場から同競技場までの14区間129・8キロを走る。
 鍵を握るのは金武町役場までを走る初日の前半戦だ。八重山郡は前回大会の序盤戦でトップに立ち後半戦まで勢いを保った。今回もレース序盤で波に乗ったチームが終盤まで上位争いに絡みそうだ。
 前回大会で優勝した八重山郡、準優勝の国頭郡、3位の宮古島市、4位の那覇市が今回も優勝争いを繰り広げそうだ。昨年は八重山と国頭がわずか21秒差で、宮古島や那覇は戦力の強化に成功しているため接戦が予想される。
 八重山は下地将平ら主力選手に加えて、高校生の選手がどれだけ力を出せるかが連覇を目指すための鍵となる。国頭は大城大地ら九州一周駅伝の代表もそろっており、関口海月ら北山高で活躍した大学生もいる。
 那覇は大学生の新垣魁都など一般選手が充実しており、高校生も那覇西のメンバーを中心に高いレベルにある。宮古島は九州一周駅伝の代表メンバーに加えて、瑞慶覧伸哉など大学生メンバーの成長が著しい。
 豊見城市、浦添市、宜野湾市、糸満市、島尻郡なども好レースを展開しそうだ。県内外の大学で力を付けている若いメンバーも大会を盛り上げてくれそうだ。
 (協力・國場馨沖縄陸上競技協会会長)