【中国時報】1万点以上の史料公開 2・28記念館


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 台北市の2・28記念館は、2・28事件60周年を記念して、これまで一度も公開されることのなかった当時の米副領事の手記など、1万点以上の貴重な史料を公開した。
 公開されたのは当時米領事館に副領事として派遣されていたジョージ・ケアー氏の手記と台湾の調査局の職員だった孫亞光氏が収拾した当時の公文書や新聞・雑誌など。特にケアー氏は2・28事件の目撃者でもあり、これまで語られることのなかった外国人の視点から見た2・28事件の真実を語る史料として期待が寄せられている。
 台北市の文化局は「ケアー氏が収集した史料からは、政府に不満を抱き、委託統治に淡い希望を託す当時の民衆の姿が見て取れる。当時の台湾を世界情勢の視点から読む貴重な史料」と高く評価している。