胸の激痛15分で心筋梗塞の疑い 県医師会フォーラム


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
第5回県医師会県民健康フォーラム=1日、那覇市のパシフィックホテル沖縄

 急性心筋梗塞をテーマに「第5回県医師会県民健康フォーラム」(県医師会、琉球新報社主催)が1日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で、約350人を集めて開かれた=写真。突然死の原因で多いといわれている急性心筋梗塞について、心疾患に詳しい医師4人が語った。

豊見城中央病院循環器内科部長の新崎修医師は「胸が締め付けられるような激しい痛みが15分以上続いたら心筋梗塞を疑い、すぐに救急車を呼んでほしい」と呼び掛けた。
 県立南部医療センター・こども医療センター循環器内科部長の砂川長彦医師は、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満などがあれば動脈硬化を起こしやすく、動脈硬化は心筋梗塞の引き金になると指摘。新崎医師は自動体外式除細動器(AED)の使用は、心停止の応急措置に有効として「ぜひ講習会を受けて使い方を学んでほしい」と勧めた。
 大浜第一病院の大城康一副院長は、心筋梗塞の再発防止にはウオーキングのような有酸素運動が効果的と説明。今帰仁診療所の石川清和所長は検診の血液検査結果を踏まえて「食生活習慣を改善してほしい」と語った。