キングス“お返し” bjリーグ第28戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=23勝4敗)は2日、岩手県の奥州市総合体育館で岩手ビッグブルズ(東地区3位=20勝7敗)と今季第28戦を行い、89―78で勝利した。

試合の序盤から両チームが持ち味を発揮し、互いに点を奪い合う白熱した戦いになった。第2クオーター(Q)中盤まで一進一退の攻防となったが、キングスは岸本隆一の連続3点弾などでリードを広げ、51―41で前半を折り返した。後半も岸本の3点弾が好調で、一時はリードを18点とした。しかしキングスのターンオーバーとシュートミスが重なる一方で、岩手はスクーティー・ランダルの3点弾などで追い上げた。第4Qも岩手の勢いに押されたが、アンソニー・マクヘンリーが要所で得点して追撃を振り切った。キングスの次戦は8、9の両日、那覇市民体育館に大阪エヴェッサを迎えてホーム2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(24勝4敗)
89―78(24―26,27―15,19―22,19―15)
岩手ビッグブルズ(20勝8敗)

◆やってきたことできた
 伊佐勉HC(キングス)の話 昨日負けた分、今までやってきたことを40分間やることができ、結果がついてきて良かった。

◆粘る相手 ぴしゃり
 キングスが粘る岩手をはねのけた。第3Qの序盤で18点のリードを奪い、キングス優位で試合が進んでいた。しかし岩手が速い攻撃で勢いに乗り、第4Q残り2分で5点差まで詰め寄った。終盤に失速した第1戦と似たような流れになったが、キブエ・トリムとマクヘンリーが得点し、岸本はフリースローを確実に決めて逆転を許さなかった。
 堅守と速攻が持ち味の両チームが序盤から強さを見せた。互いに激しいプレッシャーで相手を抑え、テンポの良い攻撃で得点を重ねた。キングスは金城茂之のドライブやマクヘンリーのインサイドで第1Qをクロスゲームに持ち込むと、第2Qの終盤にドゥレイロン・バーンズ、岸本、マクヘンリーが立て続けに3点弾を沈めて波に乗った。
 第3Qは岸本の3点弾で幕を開け、ジェフ・ニュートンのダンク、再び岸本の3点弾と完全に主導権を握った。このまま引き離したい場面だったが、キングスのターンオーバーが増えて岩手ペースになった。それでもマクヘンリーの内角、狩俣昌也の外角とシュートが決まり、悪い流れを断ち切った。3点弾5本を決めた岸本は「昨日は悔しい試合をしたので今日は勝ちたかった」と語る。マクヘンリーは「岩手は鍛えられた相手だった」とたたえつつ、「チーム一丸となって勝利できた」と喜んだ。