島袋(男子)仲里(女子)V 九州高校新人レスリング


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 第49回全九州高校レスリング新人選手権大会最終日は2日、大分県の佐伯市総合体育館で各階級の決勝までを行い、男子66キロ級の島袋慶生(浦添工)と、女子48キロ級の仲里若奈(同)がそれぞれ栄冠をつかんだ。女子55キロ級の屋比久すず(同)は準優勝、男子55キロ級の山田義起(同)は3位に入った。

◆終盤で得意のタックル決める/男子・島袋慶生
 男子66キロ級の島袋慶生(浦添工)が、九州ジュニア王者の竹之内(鹿屋中央)に判定勝ちし、優勝を飾った。
 昨年12月の九州JOCでは、カデットの部で優勝。しかし「年上もいないし、勝って当たり前だった」。
 決勝で当たった相手は、ジュニア部門で優勝していた強敵だったが、それでも気後れせずに序盤からタックルでグラウンドに持ち込み先制。その後も攻防を続け「向こうの組み手が下がっていたから、いけると思った」と、終盤で得意のタックルで得点を重ね、10―4の勝利につなげた。
 「勝ったのはうれしいけど、次の全国大会のことしか考えられない」と、既に大舞台へ照準を移している。「全国制覇を目指す」と、さらなる高みを目指す。

◆腰の不安を抱え「ぶっつけ本番」/女子・仲里若奈
 女子48キロ級の仲里若奈(浦添工)が、直前のけがにも負けず、初めての九州大会を制した。
 1カ月前に練習中に腰を痛め、ほとんどトレーニングができない状態で「ぶっつけ本番だった」。初の九州大会で「不安もあった」が、周りはほとんど1年生ということもあり、上級生としてのプライドが闘争心に火を付けた。
 決勝は果敢に自ら仕掛ける戦いを展開し、相手に1ポイントも取らせずフォール勝ち。「勝てて安心した」と胸をなで下ろした。
 それでも「もっと崩し技などの小技ができなければ」と、満足はしていない。
 4月の全国大会に向けて「初戦を勝ち抜けるように頑張りたい」と力を込めた。