県予算は過去最高7239億円 航空整備を増額


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 県の2014年度一般会計当初予算案が、13年度当初予算比3・6%増となる過去最高の7239億円となる見込みであることが4日、分かった。内閣府の沖縄振興予算案の増額などが寄与した。

大規模な会議や催しが開催できる大型MICE(マイス)施設の受け入れ環境整備や、アジア情報通信ハブの形成促進、消防共同指令センター整備支援、しまくとぅば普及継承などの新規事業や、本格化する沖縄都市モノレール延長関連、航空機整備基地整備、空手道会館(仮称)建設などの経費を計上している。新年度予算案は6日の庁議で決定し、2月中旬開会の県議会2月定例会に提案する。
 那覇空港への整備が計画されている航空機基地関連は13年度の1億2千万円から47億8100万円に大幅増。浦添市まで延長するモノレールの関連経費は約69億円から121億2600万円に増やした。
 新規ではアジアと沖縄、東京をつなぐ海底ケーブル敷設を目指す情報通信ハブ形成促進事業に10億円、2万人収容の施設整備を計画する大型MICE受け入れ環境整備事業に3100万円を計上する。
 13年度に調査費など2千万円を計上した空手道会館は、建設事業費として14億800万円を盛り込む。那覇空港滑走路増設事業は6億8500万円から17億6100万円に増額する。
 そのほか新規事業では、中小ものづくり企業競争力強化事業に12億8千万円、県内の119番通報を一元化するために設置する消防共同指令センターの整備支援事業に2億5800万円を計上。長寿日本一奪還を目指して展開する長寿復活健康づくり事業に1億6700万円、沖縄の言葉「しまくとぅば」(琉球諸語)の普及継承事業に2600万円を充てる。(外間愛也)