連合沖縄、14年春闘ベア要求へ 5年ぶり、1%以上


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 連合沖縄は2014年春闘で労働者の月例賃金(月給)全体の底上げを図るベースアップ(ベア)1%以上の要求を掲げる方針を固めた。連合本部のベア要求方針に沿ったもので、ベア要求は09年春闘以来、5年ぶり。6日の地方委員会で正式決定する。

 14年春闘は定期昇給・賃金カーブ維持相当分として約2%の賃上げを確保した上で、物価上昇や生産性向上分を反映させるため、ベア1%以上を求める。格差や配分の是正分として1%を目安に要求し、月給で計4%以上の底上げを目指す。
 中小企業で、定昇の実施や賃金カーブ維持分の算定が難しい組合は、9500円を目安に賃金引き上げを求める。
 連合沖縄の高良恵一事務局長は「県内の求人数や失業率は改善しているが、沖縄は非正規雇用が多く、景気回復の実感は伝わってこない。全ての労働者の処遇改善を目指す」と話した。
 4月の消費税増税を見据え、「価格転嫁ホットライン」も設置する。