安岡、接戦制しV 県中学U14サッカー


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決勝、安岡―長嶺 後半25分に決勝点となるゴールを決め、仲間と喜び合う安岡の川満玲希(左から2人目)=9日、具志頭陸上競技場(桑原晶子撮影)

 サッカーの第47回県中学校(U―14)大会(主催・県サッカー協会、琉球新報社)は最終日の9日、具志頭陸上競技場で決勝まで行い、安岡が1―0で長嶺に競り勝ち頂点に立った。優勝、準優勝校は第27回九州中学校(U―14)大会(3月26~28日・宮崎)へ、3位の具志頭、港川は第21回中学生親善北九州大会(3月22、23日・福岡)に派遣される。

◆残り5分、川満ヘッド
 残り5分、右サイドを駆け上がった安岡のMF上原淳希が、ゴール前へボールを高く上げた。「目が合った」というMF川満玲希へのセンタリング。どんぴしゃりのタイミングで来た球を川満が頭で合わせ、ゴールへたたき込んだ。
 決勝点を演出した主将の上原は「自分のところから狙えなかったが、中を見たら味方がいたので彼に託した」。これに応え、仲間と抱き合って喜んだ川満は「いいボールが来たので、後は合わせるだけだった」と笑顔で振り返った。
 小雨の降る中で行われた長嶺との決勝。互いにチャンスをつくりながらも、あと一歩で決まらない苦しい時間が続いた。新垣真監督は「前半は守備に集中して我慢。後半は爆発して点を取っていこう」と選手たちに声を掛けた。
 「ボールを取られたら6秒以内に取り返す」。それがチームの合言葉だった。守りで粘り、パスをつないで攻め上がる得意の形で幾度もチャンスをつくった。
 ピンチもあったが守り抜き、DF玉城颯真は「相手の攻撃を全て止めて、オフェンスにボールを託そうと思った。全員で協力して頑張った」と胸を張った。
 「九州でも安岡のスタイルを続けていきたい」。そう話した上原主将。「最終的な目標は全国制覇」と力強く付け加えた。
(宮里努)