先発メンバー4人は女子 豊見城ジュニア、大敗ばねに雪辱誓う


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先発メンバーの半分は女子だがチームワークで勝利を目指す豊見城ジュニア=9日、豊見城市の豊崎小学校

 【豊見城】9日に開かれた豊見城市学童軟式野球大会で、先発メンバー9人のうち4人が女子という豊見城ジュニア(當間司監督)が、新チーム初の公式戦に臨んだ。結果は3回コールド負けとなったが、敗戦を経験してメンバーの闘志に火が付いた。悔しさをばねに「次は絶対勝つ」と意欲を燃やしている。

 チームは2010年結成。市内屈指の強豪チームに成長し、12年には市の大会などで優勝も果たした。ところがメンバーは次第に先細りとなり、昨年11月の大会はエントリーできないほどチーム力は落ち込んだ。
 今年に入って女子を含めメンバーも増えたことから、「子どもたちのためにも試合を経験させなければ」(當間監督)と今大会への参加を決断。当日は引退した6年生も応援に駆け付けた。
 女子で先発した崎原南歩さん(上田小4年)は、四球で出塁し盗塁も決めたが「負けたのは悔しい」と雪辱に燃える。濱元渚さん(同5年)は「ワンバウンドは苦手。次からはボールを体で受け止められるようにしたい」と意欲を見せた。
 キャプテンの大城太陽(ひなた)君(同)を中心に男子も女子も野球が大好きな仲の良いチーム。當間監督は「みんないい勉強になった。大会に出してあげられてよかった」とほっとした様子。父母会会長の神谷豊さんは「負けはしたけど、これからが楽しみ。ある意味挑戦です」と晴れやかだった。