結婚式をプロデュースするアンドゥフィー(那覇市、渡口睦社長)を代表企業とする3社は、婚姻届は出すが、式を挙げていない県内の「ナシ婚」者を対象としたアンケートを実施した。4人に1人が経済的理由で挙式できなかった一方、式を希望する人は半分以上を占めた。約30万円から挙式できるプランを提供する3社は、市場開拓に向けPRを強化している。
13日、県庁で調査結果を発表した。連携企業はウェブソフト開発のサンネット(浦添市)、イベント企画のオフィスパーティーズ(那覇市)。調査は県産業振興公社が一部助成した。
サンネットの独自調査によると、2012年の県内婚姻数は8898組だが、そのうち6割が「ナシ婚」という。
今回の調査では、結婚式ができなかった理由(複数回答可)は、「したかったがお金がなかった」が25・8%で最多。そのほか「妊娠・出産で延期」22・3%、「身内の不幸」7・0%-など。半分以上がやむを得ない事情で挙式ができなかった。
「結婚式をしたいか」の問いには、54・5%が「したい」と答えた。
一方、結婚式の自己負担額を聞くと、64・9%が「100万円以内」と回答。3社はテレビCMやバス広告、パンフレットなどで、少人数で価格を抑えたプランをPRしている。40人を招いてウエディングドレスを着た場合、約30万円から披露宴が開ける。
渡口社長は「リーズナブルなプランは、特に男性への浸透度が低い。『記念日を祝いたい』などの情報と絡め、周知していきたい」と述べた。
調査は2013年12月~14年1月にかけ、県内5カ所で実施した。有効回答数は200人で、内訳は男性156人、女性44人。