プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=26勝4敗)は15日、京都府立体育館で京都ハンナリーズ(同地区3位=21勝13敗)と今季第31戦を行い、80―73で勝利、4連勝を飾った。
キングスは京都の守備を思うように攻略できず、第1クオーター(Q)の序盤は得点を伸ばせなかった。それでも岸本隆一のパス回しやドゥレイロン・バーンズの3点弾で徐々に流れをつかんだ。7点リードで迎えた第2Qは得点が止まり、京都の連続3点弾を浴びて逆転を許した。39―42と追いかける展開で迎えた後半は激しい守備から攻撃にリズムを生み出し、アンソニー・マクヘンリーの得点でリードを奪った。第4Qの終盤に京都の追い上げを受けたが、バーンズが要所で3点弾を沈め、ファウルでもらったフリースローも確実に決めて逃げ切った。京都との第2戦は16日午後2時から同体育館で行われる。
琉球ゴールデンキングス(27勝4敗)
80―73(22―15,17―27,23―13,18―18)
京都ハンナリーズ(21勝14敗)
◆粘る京都振り切る 最終盤に勝負強さ
勝負を分ける試合の最終盤でキングスが勝負強さを見せた。京都の追い上げを受けて4点差まで迫られた第4Q、残り1分を切った場面でバーンズが3点弾を沈めてリードを広げた。その後はファウルゲームに持ち込んで粘る京都に対し、フリースローを確実に決めて逃げ切った。
ゲーム序盤から宿敵に苦しめられた。ゾーン守備でインサイドを固める京都守備を崩しきれず、シュートミスやターンオーバーが続いて点を奪えなかった。しかし第1Qの中盤にバーンズやキブエ・トリムが送り出されると流れが変わった。岸本からアシストを受けたトリムが豪快なダンクで反撃ののろしを上げると、バーンズは得意の3点弾でチームに貢献した。
第2Qは一転して京都のペースとなった。オフェンスリバウンドを奪われる場面が増え、連続で3点弾を許して京都の流れにのみ込まれた。それでも第3Qに勢いを取り戻し、堅守からつないだ攻撃でマクヘンリーらが得点して京都を引き離した。第4Qでも勢いは衰えず、京都の攻撃をことごとく抑えた。
マクヘンリーは「京都はタフなチームで倒すのがとても大変だった」と激戦を振り返る。それでも「よりアグレッシブにプレーして勝利することができた」と語り、最後まで集中力を切らさなかったことを誇った。
◆各選手が役割徹底
伊佐勉HC(キングス)の話 残りのシーズンを考えると非常に大事な試合だとチーム全員で確認して試合に臨んだ。選手一人一人が役割を徹底し、チームとして勝利できた。京都よりリバウンド数が少なく、ミスが多い中でも勝てたことは大きい。チームにとって大きな1勝になった。