キングス連勝止まる bjリーグ第32戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=27勝4敗)は16日、京都府立体育館で京都ハンナリーズ(同地区3位=21勝14敗)と今季第32戦を行い、58―76で敗れた。

キングスは立ち上がりから調子が上がらず、京都ペースで試合が進んだ。第1クオーター(Q)はミスが目立って得点を伸ばせず、3点弾が好調な京都に大きく点差をつけられた。第2Qに少しずつ持ち直したが、なかなか突破口を開けないまま26―37で前半を終えた。第3Qに入ってもシュートがリングに嫌われ、リバウンド争いで優位に立つ京都の攻撃に押された。一時は5点差まで詰め寄ったが、内外から確実に得点する京都を捉えられず、勝ち星を逃した。キングスの次戦は22、23の両日、石垣市総合体育館に高松ファイブアローズを迎えて2連戦を行う。

京都ハンナリーズ(22勝14敗)
76―58(28―10,9―16,13―14,26―18)
琉球ゴールデンキングス(27勝5敗)

◆悔しさ忘れない
 伊佐勉HC(キングス)の話 去年のプレーオフ以来、初めて京都に負けた。今日の悔しさを絶対に忘れない。昨日と同様に入りが悪く、想定外の選手に気持ちよくアウトサイドシュートを決められた。向こうのリバウンドを抑えきれず完敗だ。ゲームの最初から徹底して戦えるようにチームを固めたい。

◆宿敵相手に決定力不足/明暗分けた第1Q
 決定力不足は明らかだった。3点弾はリングにはじかれ、インサイドに切り込んでもフィニッシュが決まらない。最後まで重苦しい雰囲気を変えることができず、宿敵との戦いで勝利を逃した。
 第1Qで明暗が分かれた。開始直後にターンオーバーを重ねるキングスに対し、京都は連続で3点シュートを決め、第1Qだけで18点の大量リードを奪われた。金城は「今季で一番悪い試合の入り方をした」と反省する。
 第2Qから本来の堅守を取り戻し、京都の攻撃をうまく抑えた。好守備がいい形で攻撃につながる場面もあったが、オフェンスファウルやシュートミスでチャンスを逃した。リバウンド争いでも劣勢に立たされ、京都の波状攻撃を受ける時間が長くなった。第3Qには5点差と逆転を狙える位置まで迫った。しかし、要所でターンオーバーが出て、最後までキングスのペースに持ち込むことはできなかった。
 金城は「自らのミスで引き寄せた流れを断ち切ってしまった」と敗因を語る。シーズンの終盤はさらなる激戦が予想されるため、「この敗戦を教訓に戦い続けたい」と気持ちを切り替えた。