那覇空港の新国際線旅客ターミナルビルの運用が17日から始まった。利用第1便に先立ち、開始式典があり、国や県、航空各社の関係者らが出席し、沖縄と海外を結ぶ新たな玄関口の運用スタートを祝った。
式典で、国際線ビルを管理運営する那覇空港ビルディングの花城順孝社長は「アジアの玄関口として沖縄がいよいよ本格的に発展していく。国際線ビルがどんどん発展して進化を続けていけるよう取り組んでいく」とあいさつした。
新国際線ビルは中華航空(台湾)やアシアナ航空(韓国)など海外の航空10社が利用。現在は台北やソウルなど那覇と海外7都市を結ぶ便が週61往復、運航されている。国土交通省大阪航空局那覇空港事務所の大坪守空港長は「近年国際線の搭乗客数が大きく増加している。新国際線ビルの供用開始は絶好のタイミングだ。県経済や観光業界の発展に大きく貢献できるよう期待する」とあいさつした。
リゾートウエディングを挙げるため、親族40人で沖縄を訪れていた台湾の鄭明義(テイメイギ)さん(54)は「12日の来県は旧国際線ビルだったが、新ビルはだいぶ便利になった」と喜んだ。
一方、旧国際線ビルは16日に閉館し、6月までに建物が撤去される見込み。跡地は駐機場となる予定。