日ASEAN防衛次官級会合始まる 装備面で協力拡大目指す


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沖縄で初めて開催された日本とASEANの防衛事務次官級会合=18日午前、宜野湾市内のホテル

 日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国との防衛次官級会合が18日午前、宜野湾市内のホテルで始まった。会合冒頭、防衛省の西正典事務次官が安倍晋三首相のメッセージを代読し、「沖縄は古来アジアの懸け橋となってきた。この地で日本とASEANの協力の将来を議論できることは象徴的だ。今会合が地域、国際社会の平和と安定に資することを祈念したい」と述べた。
 会合では、高性能の赤外線センサーや爆発物処理の無人ロボットなど、災害やテロ対策用の防衛装備品を紹介。武器輸出三原則の緩和を見越し、装備面での協力拡大を目指す。
 会合は今回が5回目で、沖縄では初めての開催。西氏が議長を務め、午前中は道路建設や車両の修理など災害時に応用できる技術支援の在り方をテーマに議論。午後は、将来の防衛装備品をめぐる協力の可能性について意見交換する。
 19日には、那覇市の航空自衛隊基地内で装備品10点を実物やパネルで展示する。各国の参加者を招き、共同開発に関心を持つ国に売り込む。尖閣諸島を含む東シナ海上空の警戒監視業務の説明も行う予定。