大手ブランドシャツ生産開始 沖縄工場、月産1000枚超


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沖縄工場で新規のOEM事業開始を発表するリオ・ビアンコの斎藤武夫社長(左)=18日、県庁

 縫製業のリオ・ビアンコ(福島県、斎藤武夫社長)は18日、かりゆしウエアを生産する沖縄工場で、「鎌倉シャツ」を展開するメーカーズシャツ鎌倉(神奈川県、貞末民子社長)のブランドによる生産(OEM)事業を始めたと発表した。

沖縄工場の技術力向上に伴い、本社福島工場で受託するシャツ生産の一部を分担する。月千~1500枚を製造する。
 同工場はかりゆしウエアを月間約3千枚生産。OEM展開で生産能力を高め、2年後の月間生産量を約5千枚に引き上げる。
 かりゆしウエアは半袖需要が高く、夏場向け生産が落ち着く9月から、生産が始まる12月ごろまでの期間の受注量に課題があった。同工場は縫製技術向上に取り組み、操業2年目で「鎌倉シャツ」の生産が可能になった。4月からセレクトショップのユナイテッドアローズの新作となる夏物シャツ約300枚を生産することも決まった。
 今後さらにOEM事業の拡大と県内縫製技術者の育成を図る。大手ブランドのデザインなど仕様をかりゆしウエアに落とし込み品質向上につなげる。斎藤社長は「沖縄工場の縫製技術力をもっと上げて、直接発送できる水準に高めたい」と話した。