県内3商議所、定期昇給率横ばい2.6%


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3商工会議所に加盟する法人事業所の年齢別平均賃金(クリックで拡大)

 那覇、沖縄、浦添の3市の商工会議所は19日までに、2013年度の賃金実態調査報告書をまとめた。定期昇給率の平均は前年比0.4ポイント増の2.6%だった。ここ数年、横ばい傾向が続いている。業種別では建設業が消費増税前の駆け込み需要の影響もあり、3.9%と最も高く、飲食店・宿泊業が1.5%と最も低い数値だった。

 調査は13年6月末時点を基準日とし、3市の商工会議所加盟社から無作為抽出した3700社のうち692事業所から回答を得た。回収率は18・7%だった。
 定期昇給を実施したのは全体の43・8%。業種別の定昇実施率では飲食店・宿泊業が64・3%と最も高かった。定昇率が高かった建設業の実施率は全業種最低の25・9%だった。従業員規模別では、規模が大きくなるに従い、実施率が高くなる傾向がみられた。
 賞与については、62・9%が支給していると回答。支給回数は年2回以上の支給が57・1%だった。支給率は全体平均で給与月額2・4カ月分。年間賞与額は全体平均で57万6500円となった。業種別では金融・保険・不動産業が82万9300円と最も高かった。
 新卒者を採用したのは前年比1・5ポイント増の19・5%。業種別で最も高いのはコンピューターソフト関連業で38・9%。最も低かったのは建設業の13・9%だった。
 学歴別平均初任給は大卒男性16万6484円、同女性16万7913円、短大・高専卒男性14万8250円、同女性14万5715円、中・高校卒男性13万8539円、同女性13万2702円。
 賃金の推移は全業種全従業員規模平均で、年齢の上昇とともに賃金も上昇傾向にある。学歴別では男性で55歳前後、女性で40歳以降で賃金格差が大きくなっている。報告書は会員に無料配布している。問い合わせは、那覇、沖縄、浦添の各商工会議所。