キングス 後半加速 bjリーグ第34戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=28勝5敗)は23日、石垣市総合体育館で高松ファイブアローズ(同地区7位=14勝21敗)と今季第34戦を行い、93―67で勝利をつかんだ。

開始直後からシュートの精度が上がらないキングスは得点を伸ばせず、インサイドを切り崩す高松に一時は10点差をつけられた。第1クオーター(Q)の終盤からキングスが守備で圧倒して流れをつかみ、第2Qで逆転に成功した。44―39とキングスリードで迎えた後半も序盤はシュートが決まらず、高松に追い上げられた。それでも岸本隆一が要所で3点弾を決めて流れを渡さなかった。第4Qには小菅直人の3点弾が連続で決まり、守備でも高松を完全に抑えて大勝につなげた。キングスの次戦は3月1、2の両日、島根県の松江市総合体育館で島根スサノオマジックと2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(29勝5敗)
93―67(18―19,26―20,23―19,26―9)
高松ファイブアローズ(14勝22敗)

◆6連勝にほっと
 伊佐勉HC(キングス)の話 八重山開催の試合で6連勝ができて、ほっとしている。選手たちが40分間、ファイトしてくれた。

◆小菅 圧倒的な破壊力
 圧倒的な破壊力だった。第4Q残り約5分。小菅が連続で3点弾を突き刺し、粘り強く食らいつく高松の勢いを打ち砕いた。勝利を決定づけるビッグショットでチームは勢いを増し、マクヘンリーのダンクシュートなどで加点。終了まで高松に2点しか与えず、八重山のブースターに26点差の大勝利を届けた。
 最初に主導権を握ったのは高松だった。第1Qの序盤から外国選手がインサイドで強さを発揮し、シュートがリングに嫌われるキングスに最大10点差を付けた。キングスもトリムがインサイドからリングをこじ開けて応戦。第1Q終盤からコート全体を使った守備を仕掛けて高松を止めた。
 第2Qはトリムやマクヘンリーが高さを生かして攻撃し、山内はスチールやドライブシュートを決めてチームに貢献した。第3Qに高松が勢いを取り戻した場面では、小菅がマクヘンリーのダンクと岸本の3点弾を連続でアシスト。自らも積極的に得点した。
 「八重山の方々に勝利をプレゼントできて良かった」。チーム最多の20点を決めた小菅は勝利を喜ぶ。一方で高松に簡単にインサイドを崩される場面も目立ち、「チームとして反省する箇所はいくつもあった。明日からの練習に取り組みたい」と気持ちを引き締めた。