ハンドボールの第47回県総合選手権大会最終日は23日、東風平運動公園体育館で各部門の決勝までを行い、女子はシーコルズが再延長の末に那覇西クラブに競り勝ち、2連覇を果たした。男子は那覇西クラブが30―24で沖縄クラブを圧倒し、2年連続で優勝。マスターズの部もコザクラブOBが連覇した。
◆気迫で制す 再延長、けが人続出/シーコルズ
最後まで気迫のぶつかり合いだった。再延長の死闘の末に那覇西クラブに競り勝ったのは、新城明奈率いるシーコルズだった。
前半はシュートミスが重なりリードを許してしまうが、後半からポストプレーなどが決まって何とか追い付き、24―24で延長にこぎ着けた。
しかし延長戦も同点に終わり、勝負は再延長にまで持ち込まれた。双方ともけが人が続出するなど、ぎりぎりの状態に追い込まれていた。
勝負が決まったのは残り3分、33―33で同点の場面だった。相手のパスミスに素早く反応した新城が親泊夕貴へとボールをつなぐと、最後は自らミドルシュートを決めて試合を終わらせた。
昨季まで、琉球コラソンなどが所属する日本ハンドボールリーグ・広島メイプルレッズの主将を務めた新城。日本代表の経験もあるが、度重なるけがに苦しみ引退した。帰郷後は、過去に所属していたシーコルズに再入団した。
チームを勝利へ導いた立役者は「4月の大会は九州派遣がある。常に県内で勝てるように仕上げていきたい」と、頼もしく言った。(仲本文子)
◆喜友名と島袋 持ち味生かす/那覇西クラブ
男子決勝、前半は接戦だった。しかし、1点リードで迎えた後半からは、那覇西クラブの喜友名翔太と島袋雅識の国士舘大出の2人組が躍動した。
3点リードの場面で喜友名が182センチの高さを生かした強烈なミドルシュートを決め、チームを流れに乗せた。島袋も負けじとフェイントや機動力を生かしたトリッキーなシュートを連発し、得点を重ねた。
終わってみれば6点差の快勝。島袋は「みんなの足が止まったときに、自分が(点数を)取れば楽になると思って」と、試合を振り返った。喜友名は「大事なところでミスがあった。シュートの精度をもっと高めていきたい」と、気持ちを引き締めた。
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