県内空き店舗率最悪12% 糸満、久米島、名護で顕著


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県内商店街の空き店舗率

 県がまとめた2012年度商店街実態調査によると、県内商店街の空き店舗率は前年度比0・8ポイント増の12・5%となり、01年度の調査開始以来ワーストとなった。県内の商店街総店舗数は6786軒で、そのうち846店舗が空き店舗だった。

 市町村別に見ると、糸満市が37・5%と最も高く、久米島町28・4%、名護市17・1%-と続いた。
 全国的に、大規模スーパーやコンビニなどの進出の影響で商店街の利用客が減少し、空き店舗が目立つ傾向がある。全国の空き店舗率は14・6%に上り、沖縄より2・1ポイント高くなっている。
 県の担当者は「今後も空き店舗は増加する可能性はある。空き店舗率が改善しない現状を把握し、今後の課題解決のために分析する必要がある」と話した。
 調査は、県内の商店街振興組合、任意通り会など128団体を対象に各地域の商工会、商工会議所に調査票を送信し79団体から回答を得た。
 49団体については、商店街が活動を一時休止しているなどの理由で回答を得られなかった。