キングスPO進出 bjリーグ第35戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=29勝5敗)は1日、島根県の松江市総合体育館で島根スサノオマジック(同地区10位=7勝27敗)と今季第35戦を行い、79―64で勝利した。キングスの西地区6位以上が確定し、リーグ一番乗りでプレーオフ進出(6年連続)を決めた。

第1クオーター(Q)の立ち上がりは島根の連続得点を許したキングスだったが、堅守から徐々に流れをつかみ、小菅直人の3点弾などで突き放した。第2Qも序盤はターンオーバーが重なって流れに乗り切れなかったが、小菅やドゥレイロン・バーンズのアウトサイドで加点して37―30とリードして前半を終えた。第3Qの立ち上がりは島根の猛追を受けたが、アンソニー・マクヘンリーが内角から積極的に攻撃を仕掛けて逆転を許さなかった。第4Q終盤はバーンズが粘り強く加点して勝利につなげた。島根との第2戦は2日午後1時から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(30勝5敗)
 79―64(22―17,15―13,20―15,22―19)
島根スサノオマジック(7勝28敗)

◆自分のバスケできていた
 伊佐勉HC(キングス)の話 自分たちのバスケットを展開できていたが、島根に簡単にシュートを決められた場面がいくつかあったのが修正点だ。島根がやりたいバスケットをさせないようにゲームプランを進めて、自分たちがやりたいバスケットを展開したいと思う。

◆得点源、要所で底力
 チームの得点源がプレーオフ(PO)への道を切り開いた。小菅は第1Q序盤の重苦しい空気を吹き飛ばす3点弾を沈め、マクヘンリーはインサイドからリングをこじ開けて流れを呼び込んだ。試合の最終盤ではバーンズが果敢にリング下に切り込み、勝利を確実にした。
 今季の課題である立ち上がりの悪さは、この日の試合でも出た。試合開始直後にシュートミスが重なるキングスに対し、島根は好機を得点につなげて主導権を握った。キングスは積極的な守備で島根の勢いを止めると、小菅の3点弾などで試合をひっくり返した。第2Qにも堅守からリズムをつくり出し、終了間際にバーンズが3点弾を決めてリードを保った。
 第3Qに入ると流れが変わった。島根の素早いパス回しに手を焼き、シュートもリングに嫌われる我慢の時間に突入した。一時は3点差まで詰め寄られたが、マクヘンリーがインサイドから立て続けに得点し、流れを再び呼び戻した。
 マクヘンリーは「苦しい時間帯をディフェンスでしのぎ、オフェンスにつなぐことができた」と振り返る。
 チームは6年連続でPO進出が決まり、主将の金城茂之は「POの切符をつかんだことはうれしい」と喜ぶ。そして「目指しているのは頂点だ。明日からの試合では気持ちを切り替えて臨む」と決意を新たにした。