キングス4連勝 bjリーグ第36戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=30勝5敗)は2日、島根県の松江市総合体育館で島根スサノオマジック(同地区10位=7勝28敗)と今季第36戦を行い、84―59で勝利、4連勝を飾った。

第1クオーター(Q)はキングスが攻守で強さを見せた。ジェフ・ニュートンを中心にリング下を固めて島根の攻撃を止めると、金城茂之やアンソニー・マクヘンリーが積極的に相手リングに向かって得点を挙げた。第2Qは一転して攻撃に重さが見られ、素早いパス回しから得点を奪う島根の追い上げを受けた。43―35とリードして迎えた第3Qは再び金城を中心に積極的な攻撃を見せ、第4Qはキブエ・トリムがリング下で強さを見せて島根を引き離した。キングスの次戦は8、9の両日、沖縄市体育館に滋賀レイクスターズを迎えて2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(31勝5敗)
84―59(23―15,20―20,22―13,19―11)
島根スサノオマジック(7勝29敗)

◆アウェー2勝できた
 伊佐勉HC(キングス)の話 アウェーで2勝することにチャレンジしていたので勝ててよかった。スタートの5人が役割と責任を持ってゲームの流れをつくったことが大きい。また、選手一人一人が戦術など細かいことまで遂行しようと、チャレンジしていたことも勝利につながった。

◆攻守にリズム 圧倒
 得点を狙う貪欲な姿勢を見せたキングスが島根を圧倒した。金城やマクヘンリーが内角で揺さぶりをかけ、小菅直人や岸本隆一が外角からリングを射抜く。コートに立つ全ての選手が最後までリングに向かい続け、アウェーでの2連勝をつかんだ。
 試合の序盤はキングスが主導権を握った。小菅が3点弾に加えてバスケットカウントを決める4点プレーで口火を切ると、金城の3点弾やドライブシュートでテンポ良く得点した。キングスのリング下にはニュートンが立ちはだかり、島根の攻撃陣をはねのけた。
 しかし第1Qの中盤から島根のパスが回り始め、素早い攻撃を受けて失点する場面が増えた。第2Qはキングスの攻撃に思い切りの良さがなくなり、シュートが決まらずに島根の追い上げを受けた。
 前半を終えた時点でリードは8点。流れは島根に傾きかけていたが、第1Qで見せた力強い攻撃の勢いを取り戻した。金城や岸本、マクヘンリーがリングに向かう気持ちを前面に押し出し、再びリードを広げた。終盤にはトリムが高さを生かした攻撃で勝利を決定付けた。
 金城は「昨日の反省を踏まえて確率の良いシュートを放つことができた」と語る。19得点13リバウンドと攻守で活躍したトリムは「攻撃で効率よく得点して、守備ではゲームの目標を遂行できた」と振り返った。