玉城さんも夢舞台へ 選抜高校野球の審判員


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21日に開幕する選抜高校野球大会に審判員として派遣される玉城健さん=8日、浦添市民球場

 21日に開幕する第86回選抜高校野球大会の審判員として、県高野連審判部から玉城健さん(42)が派遣される。

 審判員は毎年2度ある全国大会へ、九州・沖縄の8県から順番に1人ずつ選出される。玉城さんは一般企業に勤めながら審判員の活動を行っており、真面目な人柄と23年のキャリアが評価され、今回選出された。
 「高校生の全身全霊を懸けたプレーが目の前で見られる。緊張感があり、高校野球に携われることが幸せ」と、やりがいを口にする玉城さん。「選手にとっては一試合一試合、一球一球が大切なもの。丁寧にジャッジしている」と、心構えも忘れない。
 知念高校出身で、球児として甲子園を目指していたが県予選で敗退。立場は違えど、一度は諦めかけた夢の舞台への切符を手にし、「緊張すると思うけど、萎縮せず思い切りやりたい。沖縄の審判員の仲間にも刺激になれば」と、気持ちを引き締めた。
 県高野連審判部の町田幸男部長は「長年審判部に所属しており、試合の2時間前には球場に入って準備をするなど、意識が高い」と話す。
(仲本文子)