キングス6敗目 bjリーグ第39戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=33勝5敗)は13日、福岡市九電記念体育館でライジング福岡(同地区5位=20勝20敗)と今季第39戦を行い、64―74で敗れて連勝が6でストップした。

前半は両チームともに決定力を欠き、互いに主導権を握れずにシーソーゲームとなった。キングスはジェフ・ニュートンが攻撃で存在感を示し、要所で得点した。しかしターンオーバーからの失点が重なり流れをつかめなかった。第2クオーター(Q)の序盤に連続得点でリードを広げたが、福岡の勢いに押される場面もあった。32―29とキングスリードで迎えた後半も流れに乗れず、1点を争う接戦を繰り広げた。第4Qの終盤に福岡が連続で3点弾を決めてリードを広げると、キングスはファウルゲームに持ち込んで粘ったが勝利に手が届かなかった。福岡との第2戦は14日午後7時から同体育館で行われる。

ライジング福岡(21勝20敗)
74―64(14―13,15―19,18―16,27―16)
琉球ゴールデンキングス(33勝6敗)

◆全くできず完敗
 伊佐勉HC(キングス)の話 福岡のチームディフェンス力がかなり上がっていた。キングスがやりたいバスケットを全くできず完敗だった。

◆細かいミス重なる/自ら流れ引き渡す悪循環
 細かいミスの積み重ねが敗戦を招いた。第1Qから目立ったターンオーバーは最後まで改善されず、要所ではリバウンドが手につかなかった。つかみかけた流れを自らの手で相手に引き渡す場面が多く、勢いに乗れないまま40分が過ぎた。
 勝負が分かれたのは第4Qだった。シュートがリングを捉えられないキングスに対し、福岡は外から高確率で得点を決めた。キングスもドゥレイロン・バーンズの3点弾で食らいついたが、その後は外からリングを射抜けなかった。
 試合序盤は互いに守り合い、ロースコアの展開で競っていた。キングスはゾーン守備で福岡の内角攻撃を抑え、激しいプレッシャーで難しいシュートを打たせることに成功した。一方、攻撃ではタイトに守る福岡に手を焼いてフィニッシュを決められなかった。
 第2Qには岸本隆一やアンソニー・マクヘンリーの得点で勢いに乗りかけた。しかし福岡が内外から効率よく攻めて流れを取り戻すと、終盤までキングスのペースに持ち込めなかった。
 この日、キングスが重ねたターンオーバーは22個。一つのミスが命取りになるプレーオフに向けて課題が浮き彫りになった。福岡はプレーオフで顔を合わせる可能性があるだけに、第2戦での盛り返しが必要になる。