普通高進学 夢かなう 玉城君、島尻支援校から初


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「友達をたくさんつくりたい」と話す玉城剛太郎君=13日、八重瀬町の島尻特別支援学校

 【八重瀬】生まれつき手足に障がいがあるため、八重瀬町の島尻特別支援学校中学部に通う3年の玉城剛太郎君(15)=南風原町=がこのほど、県立糸満高校(前新出校長)の推薦入試に合格した。同校から普通高校に進学する生徒は初めて。

玉城君は「特別支援学校で経験できなかった部活動や、友達と一緒に勉強をしたい」と、高校生活に夢を膨らませた。
 特別支援学校には同級生が1人しかおらず、授業の進度の違いもあって玉城君は3年間、大半の授業を1人で受けていたという。特別支援学校高等部に進む選択肢もあったが、大勢で勉強する環境に憧れ、普通高校への進学を決意。2012年に校舎が建て替えられ、エレベーターやバリアフリー施設が整備された糸満高を選んだ。
 糸満高では玉城君の入学に合わせ支援員を常駐させたり、「特別支援協力組織」を立ち上げる予定。