キングス お返し 福岡に80―74 bjリーグ第40戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=33勝6敗)は14日、福岡市九電記念体育館でライジング福岡(同地区5位=21勝20敗)と今季第40戦を行い、80―74で勝利した。

キングスは第1戦と同様に福岡の守備を崩せず、序盤からシュートミスを連発。第2クオーター(Q)に入ってもシュート精度の上がらないキングスに対し、福岡は中距離からテンポ良く得点した。キングスも守備が機能し始めて点差を詰めたが、追い付くことができないまま26―31で前半を終えた。第3Qに入っても福岡が主導権を握り、積極性に欠けるキングスが押し込まれる時間が続いた。しかし第4Qにキングスが堅守を取り戻すと、16点差を追い付いた。延長戦ではドゥレイロン・バーンズが攻撃の起点となって逆転に成功し、福岡を引き離した。キングスの次戦は22、23の両日、奈良県の橿原公苑第一体育館でバンビシャス奈良と2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(34勝6敗)
80―74(10―15,16―16,19―24,23―13,延長12―6)
ライジング福岡(21勝21敗)

◆福岡の力知った
 伊佐勉HC(キングス)の話 ヘッドコーチが代わり、新しいチームになった福岡と対戦できたことがこの2試合で一番の収穫だった。がらりと変わった福岡のチームケミストリーなど、勝ち負け以上に力を知ることができて良かった。

◆マック、残り5秒同点弾 延長で勝利もぎ取る
 チームの大黒柱が勝利への突破口を開いた。第4Q、残り5秒。2点を追い掛ける場面でアンソニー・マクヘンリーが放った同点弾がリングに吸い込まれた。「延長戦になればキングスにチャンスがあると思っていた」とマクヘンリーは振り返る。延長戦では「自信を持ってコートに立てた」と言うバーンズが爆発して勝利をもぎ取った。
 終盤までは福岡のペースだった。リング下で強固な守備を敷く福岡を切り崩せず、中長距離のシュートはことごとくリングにはじかれた。主戦の岸本隆一は第1戦で負ったけがのため、この日は大事を取ってベンチから試合を見守った。並里成や狩俣昌也がチームを引っ張ったものの、得点面で伸び悩んだ。
 第4Qの序盤で福岡のリードは16点。勝負はほぼ決したように見えた。しかし、キングスの動きが変わった。積極的な守備で福岡のターンオーバーを誘発し、マクヘンリーやバーンズを中心に得点を重ねた。福岡の得点を抑えることにも成功し、一気に同点に追い付いた。終盤の粘りで連敗を許さなかったキングスだったが、フリースローや2点シュートの決定率が低く、序盤の守備は積極性に欠けるなど課題も多い内容だった。リーグの頂点に向けて、福岡との連戦で足りなかった部分を修正することも重要になってくる。