県ホテル組合、間伐材で観光地図 森林保護に貢献


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間伐材の「木になる紙」で作った沖縄リゾートマップを県の山城毅農林水産部長(右)に贈る県ホテル旅館生活衛生同業組合の宮里一郎理事長(中央)=14日、県庁

 県ホテル旅館生活衛生同業組合(宮里一郎理事長)は、県外の間伐材で作る「木になる紙」を使用して新たな「沖縄リゾートマップ」を作製し、14日県に贈呈した。20日から一斉に県内のホテルや関係機関へ配布する。修学旅行の事前学習用として来県予定の学校にも送付する。当面は30万部を印刷し、需要動向を見て最大100万部を発行する予定。

 「木になる紙」は売り上げの一部を森林所有者に還元し森林づくりを支援する仕組み。A4コピー用紙1箱(2500枚)ごとに50円を還元する。価格は一般品の1・2~1・5倍となり、県内では行政機関以外普及していない。
 観光地点などを記した新マップは扱いやすいよう折り畳み方を改良した。無料の公衆無線LANサービス「WiFi(ワイファイ)」の場所を新たに図示した。
 宮里理事長は「県の発信する一つの観光材料になればいい。観光客が沖縄に行って温暖化防止に役立つと思ってマップを持って帰れば非常にいいこと。いろいろな形で貢献できればいい」と意義を強調した。
 問い合わせは、県ホテル組合(電話)098(861)4166。