久米島トライアスロンプレ大会 新里、巻き返し優勝 女子は豊田


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 【久米島】久米島チャンプルトライアスロンプレ大会(県サイクルスポーツ振興協会主催、共催・県、琉球新報社)が15日、久米島町のイーフビーチホテルを発着点に開かれた。スイム(1・5キロ)、バイク(40キロ)、ラン(10キロ)のコースで行われ、男子の新里崇(南城市)が2時間13分10秒で優勝した。女子は豊田京子(那覇市)が2時間34分8秒で制した。リレーの部は「ABDC」(東京)が2時間33分13秒で制した。

◆バイク・ランで逆転 新里
 「今日は優勝をするために来た」と当初から目標を掲げていた新里崇(南城市)。序盤、苦手のスイムで後れを取ったが、得意のバイクとランで巻き返し、見事優勝に輝いた。「特にタイムは気にしなかった」というが、2位のスミス・ポール(読谷村)に約5分の差をつけ、ぶっちぎりでゴールした。会場には訪れなかったが、レース前に優勝を約束してきたという1歳の娘に向けて「お父さんは、やったぞ」と笑顔で話した。
 スタート時の気温は14度と肌寒い気候で、水温も低く「体が動かなかった」という。スイムでは上位集団に食い込んだが、先頭とは遠く離れた位置にいた。その分「バイクとランで追い返さないといけない」と奮起した。
 「風が難敵だった」。バイクの折り返し地点を過ぎたころから、向かい風が吹き始め、足に疲労がたまり始める。疲労は、残り10キロのランにも影響を及ぼしたが、気持ちで乗り切った。
 多くのトライアスロン大会に出場している。「久米島は比較的走りやすいコースで楽しめた。島ならではの魅力もあり、可能性を感じる」と太鼓判を押した。
(梅田正覚)

◆足に異変も久米島堪能 女子優勝の豊田
 「けがをせずに楽しめればいい」と久米島の自然を満喫するために参加した、チームゴーヤー所属の豊田京子(那覇市)。優勝は「棚からぼた餅だった」と驚く。得意のランで好成績をたたき出し、見事女子の1位に輝いた。
 早朝の肌寒い時間帯のスイムで足に異変が起きた。その後のバイクでも感覚は戻らず、苦しいレースを強いられたが、「いつまでも終わらないサトウキビ畑や子どもたちの応援が気に入った。久米島を堪能できた」と満足げだ。
 「職場の人やチームメートの応援があって、ここまでこられた。感謝している」と笑顔で話す。「久米島のトライアスロンを今後も続けてほしい」と願いを込めた。

指で1番を表し、優勝を喜ぶ新里崇=15日、久米島町謝名堂のイーフビーチホテル
バイクで快調に飛ばす豊田京子=15日、久米島町謝名堂のイーフビーチホテル