大城さん、年間王者 プロダーツ・国内最大級トーナメント


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真剣なまなざしでボードを狙う大城明香利選手=那覇市牧志のダーツバー「クアトロ」

 昨年の国内最大級のソフトダーツトーナメント「パーフェクト2013」女子の部で、プロダーツプレーヤーの大城明香利さん(25)=那覇市=がプロ入り2年目で県勢初の年間王者に輝いた。

大城さんは「観客に喜んでもらえる試合をしていきたい」と、女王としての抱負を述べた。
 昨年の同トーナメントは、13年2月10日から12月24日にかけ、全国17会場全20戦が行われた。各大会の順位ごとに点数が加算され、総得点を競う。大城さんは総得点で1083ポイントを獲得し、2位だった前年まで4連覇の松本恵さん(鹿児島)に138ポイント差を付けた。県勢の今野明穂さん(28)も3位に入った。プロ登録している選手は約1500人で、約4分の1が女子だ。
 前半戦では決勝で3度敗れ「もう勝てないのでは」と限界を感じていたという大城さん。しかし昨年6月の仙台での9戦目で優勝、以降3連勝し「勝つイメージができてきた」と後半戦は波に乗った。
 「パーフェクト2013」の早見拓也事務局長(29)は「トーナメント後半から自信がついたのか、勝負どころでの決定力が増した」と評する。
 両親が那覇市内でダーツバーを営んでいることもあり、小学4年からダーツに親しんでいたという大城さん。3年半前からバーを手伝い始めたのを機に、本格的にダーツを始めた。
 大城さんは「沖縄は競技人口も多く、すぐ近くにライバルがいるため成長し合える。ダーツを通して多くの出会いがあるのが魅力です」と笑顔を見せた。
(長浜良起)