虫の目線で活写 来間小、写真プロジェクト


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比嘉良治さん(左)の指導を受けながらカメラを構える児童ら=2月28日、宮古島市の来間島

 【宮古島】写真家が来間島の子どもたちと共に島内の景色を撮る「来間小中学校フォトプロジェクト」が2月28日、開かれた。小中学生ら7人が参加。県出身の写真家で本紙ニューヨーク通信員の比嘉良治さんの呼び掛けに応じた写真家ら8人と共に、春を迎えた島内を写真に収めた。

 来間島はこの時期、コスモスが咲き誇る花畑が点在。子どもたちは写真家からカメラの使い方を学びながら、花に止まった虫に焦点を当てたり、花の下から仰ぎ見るなど、撮り方を工夫しながら夢中で撮っていた。
 伊禮二千花さん(同小6年)は「コスモスを虫の目線で見てみると、花が自分より大きく見えた。写真の中に自分がいるようで面白い」と笑顔を見せた。
 3月末で廃校の来間中からの参加は今回が最後になる。古波蔵恵太君(同中1年)は「いい思い出になった。カメラの使い方を覚えたので、今後も来間のことを発信していきたい」と話した。
 比嘉さんは「いい写真を撮れた時の喜んだ様子は、僕たちにとっても喜びだ。自分たちの地域の姿を世界に発信してほしい」と期待を込めた。