東村高江の着陸帯で訓練 米軍ヘリ、国の提供前に


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 【東】米軍北部訓練場で2013年2月に完成し、供用されていない東村高江のN―4―1地区の着陸帯に米軍MH60ヘリコプターが着陸していたことが17日、分かった。同日、住民らが離着陸する様子を確認した。同地区で米軍機の訓練が確認されたのは初めて。

 沖縄防衛局は本紙の取材に対し「N―4―1地区の着陸帯は供用していない」と回答、米軍への提供前であることを明らかにした。米軍からの回答は同日午後11時現在、得られていない。
 目撃した住民によると、MH60ヘリは午後4時10分ごろN―4―1地区のヘリパッドに着陸した。その後1度、着陸帯上空を旋回したが、同18分に再び着陸した。住民らは「この場所でヘリが着陸するのは見たことがない」と話している。
 N―4―1地区の新着陸帯は昨年2月に完成した。現在、沖縄防衛局はN―4―2地区の着陸帯建設工事を実施している。
 同日までに、米海軍厚木基地所属のMH60ヘリコプター4機が嘉手納基地に飛来した。(田吹遥子)

東村高江の米軍北部訓練場内の新着陸帯で訓練する米軍MH60ヘリコプター=17日午後4時18分、東村高江(ヘリパッドいらない住民の会提供)