ハンド女子代表が県内合宿 県勢3選手飛躍へ


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 ハンドボールの女子日本代表チーム「おりひめジャパン」の選手らが17日から4日間、沖縄市を拠点に合宿を行っている。

 参加しているのは、昨年12月にセルビアで行われた女子世界選手権日本代表のメンバーで、県勢の東濱裕子(陽明高―オムロン)や池原綾香(那覇西高―日体大―三重バイオレットアイリス)、石垣出身の勝連智恵(大阪・宜真高―オムロン)らも加わっている。17日に県総合運動公園体育館で行われた公開練習には、沖縄市の小中高校生約240人が訪れ、日本トップレベルの練習を見学した。選手たちはパス回しやシュート練習などで汗を流した。
 比嘉響さん(美東中1年)は「代表選手を生で見るのは初めて。みんな動きが速くてすごいと思った」と笑顔で語った。
 徳元梨子さん(コザ高1年)は「日本代表選手はみんなミスが少なくて足も速い。自分は判断が甘い部分があるので、プレーを見て研究したい」と話した。

・高さで存在感発揮 東濱
・世界基準の選手に 池原
・力強さを出したい 勝連
 女子ハンドボール日本代表「おりひめジャパン」では、3人の県勢が躍動する。
 東濱は、身長178センチのチーム一の高さを生かしたプレーで存在感を発揮する。30歳という年齢から、経験はもちろん「判断力や正確性、全体の戦術眼が円熟味を増してきた」と栗山雅倫監督も太鼓判を押す。東濱は「得意のロングシュートはもちろん、今後はランニングやステップといったシュートのバリエーションを増やしていきたい」と力強く語る。
 23歳の池原は、昨年右足首を負傷。12月の世界選手権も、代表入りこそしたものの出場はなかった。それでも「もっとパワーや判断力を上げて、がむしゃらに自分らしさを出したい。世界に通用するプレーヤーになりたい」と、気合は十分だ。
 石垣出身の勝連は、栗山監督が「五輪を目指す上で彼女の速さと爆発力が必要」と話すだけに、持ち前のスピードでチームをけん引する。「世界の選手は予想以上にフィジカルが強い」と話し「もっとシュートの確率を上げて、競り合いの場面でも力強さを出したい」と、さらなる飛躍を誓った。
(仲本文子)

日本代表として合宿を行う県出身の東濱裕子=17日、県総合運動公園体育館(諸見里真利撮影)
日本代表として合宿を行う県出身の池原綾香=17日、県総合運動公園体育館(諸見里真利撮影)
日本代表として合宿を行う県出身の勝連智恵=17日、県総合運動公園体育館(諸見里真利撮影)