西銘氏、自民県連会長に 幹事長に浦崎氏起用も


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西銘恒三郎氏

 自民党県連は20日、県議会で議員総会を開き、空席となっている会長職について、県連所属の国会議員から選出することを確認した。衆参5人の所属国会議員でつくるかけはしの会会長で、県連副会長や幹事長を務めた経歴のある西銘恒三郎衆院議員(59)の就任が確実となった。

 新体制人事では幹事長に、県議会副議長の浦崎唯昭氏(70)の名前が挙がっている。議員総会では、会長代行を県議から出すことも提案され、翁長政俊前会長(64)の就任を求める声がある。
 22日の常任総務会を経て、29日の県連大会で承認し、新体制が正式発足する。
 県連は普天間飛行場の移設問題で県外移設を求めてきたが、西銘氏ら国会議員が名護市辺野古への県内移設容認に転じ、県連も昨年12月に「辺野古移設を含むあらゆる選択肢を排除しない」と辺野古移設容認に方針を変更した。
 この責任を取る形で翁長氏が辞任し、新垣良俊副会長が職務を代理していた。
 ことしは統一地方選や知事選が控えており、早期に新体制を整える必要があるとの判断で、6月予定の県連大会を繰り上げ、西銘体制を発足させる。
 国会議員が会長に就くのは、西銘氏の兄で2006年6月に就任した西銘順志郎参院議員(当時)以来。
 20日の議員総会では引き続き県議からの会長起用を求める声もあったが、総会後、照屋守之幹事長は「(移設問題で)県連に厳しい状況もある中、知事選など選挙日程が立て込んでいる。国会議員と県議が一致団結して力を合わせることで、おおむね理解いただいた」と説明した。