西原、延長制す 県春季高校野球第2日


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那覇工―西原 延長10回、西原1死満塁で走者一掃の三塁打を放つ7番仲西春風=沖縄セルラースタジアム那覇(宮里努撮影)

 第61回県高校野球春季大会第2日は22日、北谷公園野球場など3会場で1回戦9試合を行った。西原は延長十回の接戦の末に那覇工を下した。沖水は4―0で北谷に完封勝ちした。興南は那覇西に7―0で圧勝し、糸満は七回コールドで向陽を退けた。南部商は11―1の六回コールドで宮古工に快勝し、北山も9―1で本部にコールド勝ちした。

大会第3日は23日、同会場などで1回戦9試合が行われる。

◆九回に同点、十回決勝 西原・仲西主将2三塁打
 延長十回、西原は1死満塁と絶好のチャンス。主将の7番仲西春風がバットを振り抜くと、「振った瞬間からセンターを越えると思っていた」という当たりになった。那覇工に逆転し、さらに突き放す、走者一掃の三塁打だった。
 「単打を狙っていったが、それが結果的に長打につながった。冬場のスイングで(バットを)振り切れる力が付いた」と胸を張る。
 九回に同点に追い付く貴重な1点を奪ったのも仲西だ。左越えの三塁打に相手の失策が重なり、一気にホームを踏んだ。
 秋までは4番を任されていた。だが、自ら「ふがいない」と振り返る試合内容で悔しい思いをしてきた。
 今回、監督から「はい上がってこい」と告げられた7番で奮起、しっかり結果を出した。
 前半に2点を奪われ、七回まで差を詰めることができなかった。中盤まで「長打で一気にという気持ちがあった」。だが「自分たちのやってきた練習を信じ、つなぐ野球をしていこう」と気を引き締め直して臨んだ終盤だった。
 今の打順に「悔しい気持ちもあるが、今はかみ合っているし納得している。だれがクリーンアップでもおかしくない」と話す仲西。「どこにいようとチームに貢献したい」と主将らしい責任感を見せた。(宮里努)

◇きのうの結果
▽1回戦
沖水 4―0 北谷
糸満 13―1 向陽
  (七回コールド)
南部商 11―1 宮古工
  (六回コールド)
宮古 12―0 開邦
  (六回コールド)
普天間 6―4 八重山農林
興南 7―0 那覇西
八重山 3―0 那覇国際
西原 5―2 那覇工
  (延長十回)
北山 9―1 本部
(七回コールド)

◇きょうの試合
▽1回戦
【セルスタ】9時
浦添工―豊見城
首里―中部商
具志川商―浦添商
【宜野湾】9時
南風原―前原
北中城―宜野湾
名護商工―南部工
【北谷】9時
浦添―具志川
北部農林―小禄
名護―コザ