比嘉一貴、一般の部首位 全琉アマゴルフ初日


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
10番、ティーショットを放つ比嘉一貴=24日、本部町のベルビーチGC(普久原裕南撮影)

 ゴルフの第52回全琉アマチュア選手権大会(主催・県ゴルフ協会、琉球新報社)は24日、本部町のベルビーチGC(一般6552ヤード、レディース5824ヤード、ともにパー72)で開幕し、初日は一般の部第1ラウンドとレディースの部の予選が行われた。

一般の部は、唯一アンダースコアの68を出した比嘉一貴(本部高)が単独で首位発進し、2位には75で回った金城大夢(喜瀬)がつけた。レディースAは千葉華(小禄中)がイーブンパーで1位、同Bは比嘉ゆかり(嵐山)が81で首位発進した。大会第2日の25日は、同会場で一般の部の第2ラウンドとシニア、ミッドシニアの部の予選が行われる。

◆別格 唯一アンダー
 沖縄ゴルフ界のホープ・比嘉一貴(本部高)が、格の違いを見せつけた。初日でただひとり60台のスコアをたたきだし、2位に7打もの差をつけて単独首位発進した。
 前半は3、5番でバーディーを沈めるなど、まずまずの出だし。9番(パー3)では、約1メートルのパーパットをカップに蹴られてしまい、この日唯一のボギーをたたいたが、後半は3バーディー、ノーボギーでまとめた。
 本部高校を卒業し、4月からは松山英樹らを輩出してきたゴルフの名門・東北福祉大へ進学する。既に3月中旬からオーストラリアで行われた合宿にも参加したそうで「毎日2ラウンドをこなし、体力の配分ができるようになった。この試合に向けて良い調整になった」と手応えを口にした。
 これまで、県内タイトルは総なめ。日本代表にも選ばれる実力を持つ比嘉だが、全琉アマだけは全国高校春季の時期と重なったため、優勝の経験がない。
 「この調子ならもっと良いスコアが出せる」と、さらなる躍進を見据える。「今回が出場できる最後のチャンスかもしれないので、ことしは勝ちたい」と、タイトルをもぎ取るつもりだ。
(仲本文子)