打線活発 宮古16強 県春季高校野球第4日


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2回戦、宮古―普天間 5回宮古2死、左中間にソロ本塁打を放つ4番下地秀一郎=25日、宜野湾市立野球場(普久原裕南撮影)

 第61回県高校野球春季大会第4日は25日、宜野湾市立野球場など3会場で2回戦8試合を行った。宮古は序盤に先制し普天間を4―0で零封、沖縄工は第1シードの八商工を1―0で破った。

読谷は中盤に相手の3失策から無安打で得点し、1―0で興南を振り切った。シード真和志は9―2で沖水に八回コールド勝ち。糸満は14―1で南部商に五回コールドと大勝した。陽明、石川、久米島も16強入りした。第5日の26日は同球場などで2回戦8試合を行う。

◆3継投で零封 逃げ切る
 宮古は初回に3連続安打を放つなど、序盤に下位までつながる活発な打線で先制点を挙げ、リードを広げた。
 バッテリーが投打に活躍した。初回に先制の走者をかえす二塁打を放った4番、捕手の下地秀一郎は、五回にも左中間へソロ本塁打。168センチ、100キロの体格で、漫画の主人公ドカベンを思わせる1年生は「ひと振りを狙っていた」と長打2本で貢献した試合を振り返った。
 先発のエース長尾亮緒は九回途中降板まで、許したのは内野安打1本と好投した。スライダーを中心にかわし、「先頭(打者)を取って守備にいいリズムでいけた」と話す。一方で6四球を与えたことは「反省点」だった。
 マウンドでナインを引っ張った右腕は、二回に三塁打で打点を挙げ、自らも生還。バットでもチームを勢いづけた。
 三回以降は投手が代わった普天間から、なかなか得点機をつくれなかった宮古だが、3人の継投で相手を零封して逃げ切った。
 シードだった昨年春季は初戦の2回戦で敗退。昨年の夏、新人、秋季は1回戦負けと、勝ち星から遠ざかっていた。砂川勝寿主将は「冬場にバットを振り込んできた。後半の打撃が課題だが、つないで打ち勝っていきたい」と、8強入りへ闘志を燃やした。(宮里努)

<きのうの結果>
▽2回戦
沖縄工 1―0 八商工
陽明 3―1 沖高専
石川 5―3 与勝
久米島 3―1 豊見城南
真和志 9―2 沖水
 (八回コールド)
糸満 14―1 南部商
 (五回コールド)
宮古 4―0 普天間
読谷 1―0 興南

<きょうの試合>
▽2回戦
【セルスタ】9時
小禄―那覇商
嘉手納―首里
コザ―具志川商
【宜野湾】10時
前原―豊見城
具志川―北中城
【北谷】9時
宜野座―八重山
西原―北山
名護商工―昭薬付