宜野座、後半に攻勢 県春季高校野球第5日


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2回戦、宜野座―八重山 6回宜野座1死二塁、3番仲間圭吾が三塁打を放ち、先制の走者をかえす=26日、北谷公園野球場(渡慶次哲三撮影)

 第61回県高校野球春季大会第5日は26日、北谷公園野球場など3会場で2回戦8試合を行った。シードの宜野座は八重山に5―0で完封勝ち。西原は2―1で北山を下し、昭和薬科付属は7―3で名護商工を破った。豊見城、小禄、嘉手納、北中城、コザが16強入りした。第6日の27日は、同会場などで3回戦4試合を行う。

◆狙い絞り的中
 宜野座が六回に三塁打2本を絡めた長打攻勢で、3点を先制。八回にも好機を着実に得点につなげ、八重山を突き放した。
 公式戦初先発の知念諄也は落差のあるカーブを武器に5安打で完封した。
 序盤はなかなか流れをつくれなかった。初回の守りでいきなり2死満塁のピンチを迎えるが、内野ゴロでしのいだ。三回の攻撃では逆に1死一、三塁の好機をつくるが、走者が三本間に挟まれタッチアウト。
 「いまは我慢の場面。後半に流れはくる」。ベンチで声を掛け合った。相手をじっくり見て、そこから自分たちのリズムにつなげる、という作戦だった。
 中盤、宜野座は「甘い真っすぐを狙っていく」とチームで決めた。もう一つ「チャンスを確実に生かす」ことを確認した。
 この狙いが当たった。六回、先頭の1番山城壮之が右前打で出ると、犠打で送って、3番仲間圭吾が三塁打でかえした。さらに2死一、三塁から6番城間公希が2点三塁打。2人とも「真っすぐを狙った」。
 「ピッチャーが頑張っていたので、しっかり打で援護したかった」と城間。この冬はバットの振り込みを中心に取り組んできたといい、仲間圭は「次もしっかりつなぐバッティングをしていく」心構えだ。(宮里努)

<きのうの結果>
▽2回戦
宜野座 5―0 八重山
西原 2―1 北山
豊見城 7―6 前原
小禄 6―5 那覇商
嘉手納 6―3 首里
  (延長十回)
北中城 6―3 具志川
コザ 4―2 具志川商
昭薬付 7―3 名護商工

<きょうの試合>
▽3回戦
【セルスタ】10時
沖縄工―陽明
真和志―糸満
【北谷】10時
石川―久米島
宮古―読谷