日中交流「2014年沖縄・中国映画週間」 1万人規模


社会
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「2013年沖縄・中国映画週間」のレセプションパーティーに向かう関係者ら=2013年10月、名護市の万国津梁館

 NPO法人日中友好映画祭実行委員会(耿忠(こうちゅう)理事長)は10月26日から29日まで「2014年沖縄・中国映画週間」を開催する。開催地は那覇市を中心に検討しており、中国最新映画10作品を上映するほか、中国と沖縄の文化を紹介する舞台、記念式典なども開催する。

開会式には中国映画の監督や俳優、日中政府関係者らの参加が予定されている。
 日中平和友好条約締結35周年を迎えた13年、同イベントは初めて県内で開かれ、約8千人が参加した。今年は中国の監督など関係者約500人が来県、観客は1万人以上を想定する。
 耿理事長は「現在、日中関係は非常に敏感だ。このため民間交流をより深める必要がある」と連続開催の意義を説明した。「イベントを通じて中国の映画関係者を沖縄に呼び込み、さらに沖縄を舞台にする映画撮影につなげたい」と強調し、「継続していくため、県や県内企業の支援も必要だ」と協力を呼び掛けた。
 映像製作などを手掛けるムーランプロモーション(東京)による実行委員会は日中の産業発展や文化交流などを促進するため、06年に発足した。同年「上海国際映画祭」「東京国際映画祭」とそれぞれ連携し「上海・日本映画週間」と「東京・中国映画週間」を連続開催してきた。
 一方、13年の中国映画興行収入は前年比27・5%増の218億人民元(約3605億円)と大幅に成長し、中国映画市場のシェアは世界第2位となった。映画館数は4583館、スクリーンは1万8195カ所に上る。さらに映画は中国国産映画と合作映画を含め、年間700本以上が製作されている。
 「2014沖縄・中国映画週間」の問い合わせはNPO法人日中友好映画祭実行委員会(電話)03(6450)6766。(呉俐君)