玉城海伍(首里高)が初優勝 全国制高校ゴルフ選手権


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 ゴルフの第34回全国高校選手権春季大会は28日、滋賀県の瀬田ゴルフコースで最終ラウンドを行った。男子の部に出場した玉城海伍(首里)は、初日を1アンダー、2日目を3アンダーで2日間とも単独首位を保ち、最終日は前半35、後半38の通算3アンダーで初優勝を飾った。2位とは2打差だった。玉城は「練習を重ねて7月の日本アマでも優勝したい」とコメントした。

◆堂々逃げ切る
 2位に3打差をつけて挑んだ最終日。単独首位だった玉城海伍(首里)は、全国大会の最終組は初めての経験で「緊張していつものように体が動かなかった」と振り返る。
 それでも、1番(パー4)から2打目でピンそば3メートルにつけ、いきなりバーディーを沈めリズムに乗った。7番でボギーをたたいたが、8番(パー5)は7メートルのロングパットを沈め、すぐに取り戻し、前半は1アンダーとまずまずのスコア。
 後半は11、13番でボギー二つを出したが、その後は全てパーで抑え、この日は73の1オーバー。通算3アンダーで逃げ切った。
 昨年王者の比嘉一貴(本部高)に引き続き、2年連続で県勢が栄冠をつかんだ。玉城も「優勝できてうれしい。沖縄のみんなに良い報告ができる」と、声を弾ませる。
 一方で、3日間全てをアンダースコアでまわる目標だったが、惜しくも最終日のみ達成できなかった点を「反省しないといけない」と悔やんだ。
 次に見据えるのは、高校集大成として挑む7月の日本アマチュア優勝だ。昨年は悔しい予選落ち。「もっとゴルフの質を高めて結果にこだわりたい」と、次の大舞台へ向けて気持ちを引き締めた。