小禄、七回に猛攻 県春季高校野球第7日


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小禄―豊見城 7回表、野手選択を見逃さず三塁から生還する小禄の山城太誠=29日、沖縄セルラースタジアム那覇(仲本文子撮影)

 第61回県高校野球春季大会第7日は29日、沖縄セルラースタジアム那覇などで3回戦の残り4試合を行い、ベスト8が出そろった。小禄は七回に三塁打など4安打で一気に4点を挙げ、5―1で豊見城を退けた。

シード宜野座は西原に12―2の五回コールドで大勝。同じくシードの嘉手納は2人を継投させ北中城を零封、4―0で勝った。コザは初回に3点を先制、昭和薬科大付属に一時同点とされたが再び突き放し、5―3で8強入りを決めた。第8日の30日は、同球場などで準々決勝4試合を行う。

◆均衡破ると一気 小禄、連打で大きな4点
 小禄と豊見城の戦いは六回まで双方無得点と、一歩も譲らないにらみ合いが続いた。
 均衡を破ったのは七回、小禄の先頭打者・山城太誠だった。カウントは2ストライクと追い込まれたが、外側に来た速球を振り抜くと、打球は右翼手の頭を越える三塁打。さらに一死から野手選択を見逃さず生還した。
 先制してからは、小禄の独壇場だった。相手失策も重なり追加点。金城勇羽、金城光紀らの単打なども続いて、なおも二死二、三塁の好機に4番・手登根諒介が2点適時打を放ち、この回だけで4点を奪った。
 八回にも、無死二塁から山城の適時二塁打で5点目。その裏に1点を返されたが、終わってみれば4点差で8強入りを決めた。
 4打数2安打の大活躍を見せた山城は「初戦から調子が悪くてあまり打てていなかったけど、後半で構えを変えてから打てるようになった。チームに貢献できて良かった」と、笑顔を見せる。
 次に対戦する宜野座は、秋季大会で敗れ雪辱を誓った強敵だ。山城は「秋のリベンジがしたい」と、言葉に力を込めた。(仲本文子)

<きのうの結果>
▽3回戦
宜野座 12―2 西原
(五回コールド)
小禄 5―1 豊見城
嘉手納 4―0 北中城
コザ 5―3 昭薬付

<きょうの試合>
▽準々決勝
【セルスタ】10時
糸満―読谷
宜野座―小禄
【宜野湾】10時
陽明―石川
嘉手納―コザ