【中国時報】台湾新幹線が不調 月々14億円の赤字


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 交通部(国交省)の蔡堆部長(大臣)は12日、行政院の交通委員会で、高速鉄道の1月と2月の営業収入がそれぞれ6億元(約21億円)と低調で、月々4億元(約14億円)の赤字であることを明らかにした。
 赤字の原因としては、現在便数が1日19本と少なく、乗車率も当初の目標であった65%を下回る63%にとどまっていることを挙げた。
 蔡部長は今月中にも25便に増やし、年内には80便以上に増便。今月20日には電話での予約受付を開始して利用者の便宜を図り、来年内には在来線との共通切符を発売するなどして経営の改善を図るとしている。
 野党の議員は「高速鉄道は4千億元(14兆円)の借款があり、少なくとも年間130億元の営業収入が必要だが、現在の利用状況では100億元がせいぜい。利子の支払いにも足りない」と強く経営の不調を批判した。