サッカーJ3のFC琉球は30日、県総合運動公園陸上競技場でグルージャ盛岡と第4節を行い、0―1で惜敗した。
引いて守る盛岡に対し、チーム全体で攻め入る琉球だったが、ゴールを割れずに0―0で折り返す。後半は36分にPKから失点し、今季初黒星となった。通算成績を2勝1敗1分けとした琉球は、勝ち点は7のまま順位を5位に落とした。
次節は第6節、4月13日に沖縄市陸上競技場でSC相模原と対戦する。午後1時キックオフ。
グルージャ盛岡(3勝1分)(勝ち点10)
1―0(0―0,1―0)
FC琉球(2勝1敗1分)(勝ち点7)
▽得点者 【盛】岡田
【評】前半は、(ボール保持率の高い)ポゼッションサッカーで相手陣に攻め込む琉球に対し、盛岡は守備ラインを低く保ち、カウンターを狙う。琉球は何度か好機をつくったが、相手守備を崩せず0―0で折り返す。後半は相手のペースとなり、36分にPKにより失点。さらにFW青木翔大の退場で、数的不利になり得点できなかった。盛岡は高い守備力で自陣を守り切った。(仲本文子)
◆持ち味発揮 次戦に手応え
1位盛岡との首位争いで、終始互角の戦いを見せた琉球だったが、悔しい今季初黒星を喫した。
琉球の持ち味のチームワークは、攻守において十分に発揮できた。後半は効果的な縦パスも飛び出し、何度か好機はあった。
しかし、後半36分に“悲劇”が起きた。自陣でファウルを誘われ、PKで失点。続けて青木翔大がこの日2度目のイエローカードで退場となり、数的不利のまま追いつけず終わった。
敗れはしたが、薩川了洋監督は「自分たちのサッカーが負けているわけではない」と力を込める。その言葉通り、力の差はほとんどなかった。
青木は「相手を崩せなかった」と唇をかみしめる。薩川監督は「失点につながったのは監督の責任でもある」と自分を責めた。
全力でピッチを駆け抜けた選手たちだったが、試合後、笑顔はなかった。
この悔しさをバネに、気持ちを切り替えて次のホーム戦は勝ち点をつかみたい。
(仲本文子)