キングス今季初連敗 bjリーグ第45戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=37勝7敗)は5日、新潟県のアオーレ長岡で新潟アルビレックスBB(東地区5位=27勝19敗)と今季第45戦を行い、68―79で敗れて今季初めての連敗を喫した。エースのアンソニー・マクヘンリーをけがで欠くキングスは序盤からリズムに乗れず、攻守で後手に回る場面が目立った。

第1クオーター(Q)の序盤は互いにリードを奪い合ったが、キングスがターンオーバーを繰り返して流れは新潟に傾いた。第2Qの序盤は堅守からいい流れを取り戻した。しかし新潟の守備を崩すことができずに逆転できなかった。27―34で迎えた後半も勢いに乗れず、新潟のペースで試合が進んだ。キングスは山内盛久やドゥレイロン・バーンズの粘りで追い上げたものの、要所で3点弾を決める新潟を捉えられなかった。新潟との第2戦は6日午後2時から同会場で行われる。

新潟アルビレックスBB(28勝19敗)
 79―68(19―14,15―13,22―22,23―19)
琉球ゴールデンキングス(37勝8敗)

◆ディフェンス機能せず
 伊佐勉HC(キングス)の話 新潟のやりたいバスケット、アウトサイドシュートを決められる展開になってしまった。3点シュート8本を決められ、キングスのディフェンスが機能せず、簡単に勝てるほど甘くないチームだった。新潟の方が勝ちたい気持ちが勝っていたので、明日は気持ちで負けないように臨む。

◆マック欠き元気なく 終始相手ペースに
 大黒柱のマクヘンリーがいないチームは明らかに元気がなかった。攻撃は常に重く、守備では思い切りの良さが見られない。最後まで流れをつかめないまま今シーズン初めての連敗となった。
 第1Qの入りから積極的な守備は影を潜めた。マンツーマンでプレッシャーを与えるものの、新潟のアタックを簡単に許してしまう。攻撃ではボールがリングに嫌われ、ターンオーバーを重ねて攻撃チャンスを失った。第2Qには山内盛久のインサイド攻撃などで同点に追いついた。このまま勢いに乗りたい場面だったが、好機でファウルを犯して流れを手放した。
 後半に入っても新潟の勢いを止められなかった。内外から攻撃する新潟に対し、キングスはリングに向かう勢いが見られず劣勢となった。リバウンド争いでも後れを取り、新潟の波状攻撃を受けた。
 最後までキングスらしさを出し切れないまま40分が過ぎた。山内は「終始、相手のペースでゲームが展開して自分たちのバスケットができなかった」と悔やむ。岸本隆一が復帰するなど収穫はあったが、それ以上に課題が大きかった。厳しい状況の中でチームをいかにして立て直し、プレーオフにつなげるか。「団結の力」をテーマに掲げるキングスが正念場を迎えている。